山の上ホテル滞在

Wikipediaより

5年ぶりくらいに山の上ホテルに滞在しました。神保町とお茶の水の間、明治大学のすぐ裏手にひっそりと佇む老舗ホテルです。街の性格上、文筆家に愛されたホテルとして知られているそうで、三島由紀夫や川端康成の定宿であったそうです。そうした性格のためか、派手すぎず、品の良い内装で、私はとても好きなホテルの一つです。私の知る限り、お部屋には必ずバラを一輪飾ってくださっているように思います。今回の滞在理由は連休を怠惰に過ごしたいという大凡許されないものでしたが、その目的は存分に果たされました。

山の上ホテルといえば、広く一般に有名なのはその天ぷらでしょう。天ぷら「山の上」は銀座や六本木に支店を持つ天ぷらの老舗です。この天ぷらを食べないわけにはいかない。今回も、大ぶりな牡蠣や香り豊かなアスパラなど、時季の美味しい天ぷらをいただきました。

山の上ホテルのコースター

私にとっての山の上ホテルのもう一つの魅力は、バーNonNonです。わずか8席の小さなバーですが、この小さな席でゆるりと遅くまでお酒を嗜むのは宿泊客だけの特権です。今回は残念ながら、その時節柄21:00でおひらきでしたが、オリジナルカクテル「Hilltop」を楽しむことができました。ウォッカとリンゴリキュールで作るカクテルで、キリッとした辛口な飲み口に、仄かに林檎が広がるここでしか飲めない一杯です。写真はホテルの各所で使われているコースターです。しっかりとした厚紙でできており、フォントも可愛く、連れ合いの奨めとバーのご好意で一枚頂戴しました。

お贅沢な1日でしたが、たまにこうした息抜きをしたいものです。