沈黙のパレード

装丁がかわいい

東野圭吾が好きで、作品はほとんど読んできました。ガリレオシリーズは原作・映画ともに楽しんできましたので、「沈黙のパレード」が映画化されるということでTOHOシネマズ日比谷にて鑑賞して来ました。

予想はしておりましたが、これまでの映像化作品に比較して、限られた時間内で十分に表現することが難しい作品だったのではないかと感じました。登場人物それぞれに十分に語られるべき過去があるが故に、限られた時間で一人一人の因縁と思惑とが十分に伝わらなかった気がいたしました。殊に、増村(酒向芳)にはもう少し時間を割いてもよかったのではないかと思います。一方で、湯川(福山雅治)が「容疑者X」での痛恨を繰り返すまいとしながらの草薙(北村一輝)とやり合う姿から、2人の関係に光を当てることには成功したのではないかと思います。私個人としては、大人キャストの人選は素晴らしいので、ぜひWOWOWの全6話くらいで拡大していただきたい作品です。